ウォルターミラー(キャピラリー型)
WOLTER MIRROR (CAPILLARY)
ホーム > ウォルターミラー(キャピラリー型)
WOLTER MIRROR (CAPILLARY)
ウォルターミラー(キャピラリー型)
ウォルターミラー(キャピラリー型)は、X線やガンマ線などの高エネルギー光に対して使用される光学デバイスの一種です。ウォルターミラーは、二重反射を利用して光を集光するためのミラー構造ですが、キャピラリー型はその特殊なバリエーションです。
キャピラリー型のウォルターミラーは、複数のキャピラリーパイプ(細い管状の構造)から成り立っています。キャピラリーパイプは、内部に反射コーティングが施されており、高エネルギー光を反射します。これらのパイプは、曲率が異なるように配置され、光はパイプの内部で反射し、集光されます。
ウォルターミラー(キャピラリー型)は、X線望遠鏡やガンマ線望遠鏡などの高エネルギー光学観測に使用されます。キャピラリー型の構造は、高い集光能力と優れた空間分解能を提供し、高エネルギー光を効率的に集めることができます。さらに、キャピラリー型のウォルターミラーは、一体成型されたモノリシック構造に比べて軽量であるため、宇宙空間などの重量制約のある環境に適しています。
キャピラリー型のウォルターミラーは容易なアライメントと縦横サブミクロン集光を同時に満足するミラーです。
各種放射光実験や軟X線自由電子レーザーの集光/結像に使用されています。
- 標準寸法:長さ~120 mm,内径 4~20 mm
- 基板材質:ニッケル,銅
- 反射面材質:ニッケル,銅,金
- 用途:検査装置,ラボ光源の集光,放射光集光